携帯電話 〜写メール 2〜


 俺は、その後の講義をさぼってアパートに帰ってきてしまった。
 何だか夢見心地で講義に出ても頭に入らないと思ったのが一つと、どうしても携帯電話のことが気になって、マニュアルを直ぐにでも熟読したかったのだ。
 ただマニュアルを読むぐらいでアパートに帰ることはないと思うだろうが、このすばらしい携帯電話の機能を考えたら当然のことだろう。もし、のぞき見をされて携帯電話を奪われてしまったら大変なことになってしまう。いや、大変なことにはならないが、俺が大変なことになってしまう。
 まぁ、とにかく家に帰ってゆっくりとマニュアルを読みたかったのだ。『ターゲット・モード』の使い方は、あのセールスマンに教えてもらったので、帰る途中何人か俺好みの女の子の写真を撮っておいた。
 このカメラの凄いところは、被写体の目の前にファインダーを向けなくてもいいところだ。いったいどうなっているのかはわからないが、可愛い女の子を見つけたら、すれ違って女の子の背中にファインダーを合わせれば、女の子の可愛らしいバストショットが取れる仕組みになっているのだ。
 帰り際に撮ってきた女の子は3人だけ、本当はもっと可愛い子がいたのだが、いくら背中から撮ればいいと言っても、しょっちゅう女の子の後ろ姿を携帯電話納めていては、いくら何でも怪しまれるだろうと思ったので3人しか取れなかった。ようは、ビビッてしまったというのが本当の話だ。
 だが、マニュアルを読み進めていく内に色々なことがわかってきた。フォルダに残しておける写真データは4人まで、一度使用してしまったデータは抹消され、保存がきかないこと、写真で入手したデータは電話帳にも登録できないと言うことだった。もし、気に入った女の子がいても一度きり、もしくはもう一度写真を撮れと言うことなのだろう。しかし、この広い東京でもう一度巡り合わせるのは至難の業なので、一度きりと言うことだ。まぁ、大学の生徒なら何度も可能かも知れないが、下手に近場でやりすぎると変な噂が立たないとも限らないので、あまり近場では出来ないかも知れない。
 マニュアルを読み進めている内に、注意事項も書かれていた。

○データとして撮られた人物に、色々な命令をすることが出来るが、犯罪につながる(殺人、強盗など)行為は、無効となる。
○データとして撮られた人物に、自殺などの強要は出来ない。
○未使用フォルダに入れられたデータを後日使う場合、発信者の所在地をハッキリとさせておくこと、発信者と受取人の場所が離れている場合、探し出すことが出来なくなるので注意して下さい。

 重要なところはこの位だろうか、とにかく使ってみないと始まらない。試しに、今日撮ってきた3人の一人にメールを送ってみることにしよう。
 俺はフォルダを開けると写真を開いてみる。どの子も可愛らしくて選ぶのに困ってしまう。そりゃ、自分の好みの子を撮ってきたのだから当然と言えば当然なのだが、なかなか決められない。
「どれにしようかなぁ……ええい、もうどれでもいいやこれだ!」
 決めかねたので目を瞑って、適当に女の子を選ぶ。そして選ばれたのが、『工藤亜紀・19歳・身長150センチ・B89・W55・H80』だ。
「今日は、亜紀ちゃんに決まりぃ〜……ってこれからどうするんだっけ……ええっと『メールアドレスにカーソルを合わせて決定ボタンを押す』か……これで下げて……こうか……で何をしてもらおうかなぁ……って、やることは一つしかないけどさ……でも、何処まで大丈夫なのかなぁ……マニュアルには『犯罪』がダメとしか書いてなかったし、普通にエッチするくらいなら犯罪には入らないよな、別に無理矢理犯す訳じゃないんだから……でも、これって、無理矢理してるのと同じなのか? ええい、わからん。とにかく試してみればわかることだ。ダメなときは『無効』になるって書いてあったんだから、ダメなら何も起こらないだけだろう……それじゃあ、先ずは指令を書いてっと……」
 俺は、当然『エッチをする』と打って、次に住所を打った。そして、自分の写真を添付してメールを送信する。そう言えば何故自分の写真を送らなくてはならないのだろう。マニュアルにも自分の写真を添付すると書いてあったが、どうしてかは説明されてなかった。まぁ、これが決まりならそれに従わなくてはならないので、あまり気にしないことにした。
 しかし、先程テストでしてみたときには、目の前にいる女の子に送ったのだから直ぐに反応が見えたが、これではちゃんとメールが送れているのかわからない。何らかのメッセージがないかと携帯電話を開けてみると画面に現在時間とは別に、カウントダウンしている数字が現れていた。これはいったい何なのだろう。
 こう言うときは、すかさずマニュアルを開いて調べてみる。
「なになに、『カウントダウンタイマーが現れたときは、メールが受理されたことを意味します。このカウンターは、受信者が発信者の所へ来るまでの時間を表しています』……って凄いな……こんな機能まで付いてるんだ。えっとじゃあ、亜紀ちゃんがくるまで後一時間ちょっとかかるってことか……って言うより、エッチ出来るのかよ。こんな可愛いこと……ちょっと待て、部屋かたさないと……って、何もないから大丈夫か……じゃ……じゃあ風呂入っておかないと……今からじゃ間に合わないか……いや、シャワーだけでも……」
 俺は、自分でも可笑しくなるくらい慌てていた。本当に、こんな可愛いことエッチ出来るのだろうか、先程のキスを考えると多分出来るのだろう。そう考えただけで俺のモノは大きくなってしまっている。とにかく俺は急いで風呂場に駆け込みシャワーを浴びることにした。

 シャワーを浴びた後も何だか、胸がドキドキして変な気分だった。こんな好みの子とSEXするなど初めてのことなので落ち着かないのだ。
 携帯電話のカウンターは後、2分を切っている。
「もうすぐ、亜紀ちゃんがここに来るのかぁ……ホント緊張してきたよ……でも、本当にくるのかなぁ〜…………いやいや、本当に来る。さっきだって二人ともキスしてくれたじゃないか……」
 信用していない訳じゃないのだが、どうしても『本当に』と言う考えが浮かんできてしまう。考えてみるとこんな都合が良い展開が、世の中にあって良いのかと今更ながら真剣に思った。
 などと自問自答を繰り返しながら、待っているとカウンターは10秒を切っていた。
 俺は、慌てて玄関の前に走っていくとその場で待った。
 5……4……本当に来るのだろうか……2……1……0
 カウンターがとうとう0になった。と同時に扉がノックされたのだ。俺は本当に心臓が飛び出すんじゃないかと思うほど驚いた。いや、来ると信じていたのだが、僅かに残った疑問が俺を驚かせていた。
 コンッコンッ
 もう一度扉がノックされる。俺は、はやる気持ちを抑えつつ扉を開いた。
──うわぁ……マジでいるぅ〜
 俺は感激で声が出なくなっていた。
「こんにちは……」
 そこには笑顔で立つ亜紀の姿があった。瞳が大きいからか19歳よりも幼く見える。薄いブルーのワンピースに白いサマーセーターをはおり、つばの広い白い帽子被った姿は、もの凄く清楚に見える。しかし、その幼い顔に似合わず胸が大きい。本当に俺好みの女の子だ。写真を撮ったとき、確か友達と二人で歩いていたと思ったのだが、その友達はどうしてしまったのだろう……俺は亜紀に、にやけただらしない顔を向けながら、そんなどうしようもないことをぼんやりと考えていた。
「あの……あがってもよろしいでしょうか……」
 いつまでも惚けていたので、亜紀が小さな声で訪ねてきた。俺は、小刻みに頷いて亜紀を部屋に招き入れた。
「ど……どうぞ……散らかってるけど……」
「はい……おじゃまします……」
 こんな可愛い子が、自分のアパートに来ることなどないと思っていた俺は、もう感動で涙を流しそうだった。
 靴を脱いで玄関を上がり、キッチンを抜けると6畳の部屋に亜紀が入ってきた。
 狭い部屋にベッドが置かれているので更に狭くなっている。まぁ男の一人暮らしなど寝るところがあれば何とかなるので、だいたいこんなもんだ。
 亜紀は俺の部屋を興味深く見渡している。こうして女の子に自分の部屋を見られると何だか気恥ずかしくなってしまう。
「狭い部屋ですね……でもベッドがあるから大丈夫ですか……それじゃあ始めましょう」
 いきなり言われて、不覚にも何のことだかわからなかった。そんなことを考えていると亜紀は帽子とバッグをテレビの横に置き、サマーセーターを脱いだ。
 「こんな清楚な子が、何て大胆な」と思ったが、写メールで『エッチをする』と書いて送ったのだからその準備をしているのだろう。俺は嬉しさのあまり気絶しそうだった。しかし、こんなことで気絶などしていられない。俺は、亜紀を後ろから優しく抱きしめた。脱がす楽しみも味わわなくては面白くない。
「あん……待って下さい。自分で脱ぎますから……」
「ダメだよ。俺が脱がしてあげる……俺が亜紀ちゃんをむいていくんだ……」
「何だかその言い方、凄くエッチです……でも、いいですよ。じゃあ亜紀のことをむいてください……」
 俺はボタンの外されたワンピースの肩を落とし、ゆっくりと両手を抜いてワンピースを床に落とす。中にはワンピースと同じ色の薄いブルーのキャミソールを着ていた。キャミソールの長さが太腿の付け根ギリギリまでしかないので、もの凄くいやらしい。亜紀は恥ずかしそうに俯くと自分の躰を抱いた。その仕草が可愛らしく俺は強く亜紀を抱きしめてしまった。
「……どうしたんですか……」
「いや……何でもないよ」
 俺は気を取り直すとキャミソールを脱がした。そして中からは、トータルコーディネートされた薄いブルーのブラジャーとパンティーが現れたのだった。その姿を見ているともう頭がクラクラしてきた。しかも、亜紀の胸は予想以上に大きく、幼い顔になんとアンバランスなのだろう。しかし、俺の好みのど真ん中だ。
 亜紀を下着姿にして、ベッドに寝かせた。俺も急いでTシャツとスエットを脱いでパンツ一枚になる。俺はブリーフ派で、少しビキニのパンツを履いていたので、いきり立った俺の男根はパンツから頭を覗かせていた。
 その大きくなった男根を見た亜紀は、少し驚いたようにしている。まぁ驚くのも無理はない。俺の自慢の逸物なのだから……
「……お……大きいんですね……」
「大丈夫だよ。壊れることはないからさ」
 興奮しきった俺は、もう我慢できずベッドへ飛び込んだ。
「まって……待って下さい」
 亜紀は真っ赤な顔をして俺のことを制止した。いったいどうしたのだろう。ここまで来てイヤというわけでもないはずだ。いや、亜紀の顔を見れば別に拒絶しているのではないのはわかる。
「……お願い……まずはここでお願いします……」
 そう言うと亜紀はフロントホックのブラジャーを外し、大きな胸を横から押さえつけ谷間を作った……ここまで来れば何をしたいか誰でもわかる。
 俺は急いでパンツを脱ぎ捨てた。
「そこに立って下さい……私の自慢の胸で気持ちよくしてあげます」
 可愛いい顔で、こんなことを言われたらもうたまらない。俺は亜紀に言われるがまま、ベッドの横に立つと黙って亜紀を見つめていた。
 亜紀もブラジャーをはずすとベッドを降り、俺の前に跪く……いきり立った男根が亜紀の目の前でぴくついている。
「はああぁぁぁ……見てるだけで感じてきちゃう……ううん。もう濡れちゃってる……」
 亜紀は俺の男根を見つめながらパンティーを少し下げると手を秘裂に宛がった。
 立て膝を付いてオナニーに耽る美少女……なんていやらしい光景なのだろう。しかも、この美少女は俺の男根を見つめてオナニーに耽っている。
「はうっ……凄い濡れてます……もう少し待って下さいね……今準備してますから……」
 何の準備をしているのだろう。俺も亜紀と同じように自分の男根に手が伸びそうになるのをグッと我慢していた。亜紀が気持ちよくしてくれるというのだ。自分でやるなんて勿体ない。
「あうっ……あっあっ……はあぁぁ……これくらいで大丈夫かな……」
 亜紀は、掌を秘裂にあてると自らの愛液をすくい取り、男根に塗り始めた。パイズリをするために自らの愛液をローション代わりに使うとは考えても見なかった。きっと亜紀はもの凄く濡れやすいのだろう。何度か秘裂から愛液をすくい取っただけで男根は、ローションを塗ったように濡れ濡れになっていた。
「どうですか……こうすると凄く気持ちいいでしょ……」
 そう言いながら、濡れた男根を可愛いらしい小さな手でシゴいてくれる。こんなことをされたら気持ちいいに決まっている。
 興奮しきっている俺はそれだけで爆発しそうだ。しかし、この位で逝ってしまったらいけない。亜紀の胸を楽しんでからではないと本当に勿体ない。
「ふふふ……凄くピクピクしてる。気持ちいいんですね……でも、胸でするともっと気持ちいいんですよ……ホラこうして……あなたのを私の自慢の胸で包み込むんです……はあぁぁ……」
 俺の気持ちを察してくれたのか、亜紀は愛液で濡れた男根を胸で挟んでくれた。これは、胸が大きくなくては出来ない芸当だ。
「うおっ……すげぇ……」
 亜紀のきめ細やかで吸い付くような肌と愛液のヌルヌル感で、俺は2・3度擦られただけで、出そうになってしまった。
「どうですか……気持ちいいでしょ……これをすると男の人はみんな喜んでくれるんです……」
 清楚そうな可愛い顔をして慣れている。かなり遊んでいる証拠だろう……しかし、見た目とはかけ離れたギャップがたまらない。
──そんな顔されたら……もう……
 抵抗虚しく、俺は亜紀の大きな胸の中に思いっきり射精をしてしまった。
 亜紀は胸の谷間から精液が流れ出てくるのを嬉しそうに見つめている。その表情はこれでまた自信がついたという顔をしていた。
 確かに、これは人に自慢できるテクニックだ。
「うふふ……いっぱい出ましたね。気持ちよかったでしょ……」
「ああ……本当に気持ちよかった。亜紀ちゃん凄いねぇ〜……でも、今度は俺が亜紀ちゃんのこと気持ちよくしてあげるからね」
 射精をしたばかりの男根は萎えることなく、亜紀の胸の中でびくついている。まだまだいける。大きさもさることながら、この絶倫さが俺の最大の自慢だ。
「はい……でも、こんな大きいの入れられたら壊れちゃいますよ……」
「大丈夫だって、それともしない方がいい?」
 亜紀の表情を見ればこのまま終われないのは充分わかっているので、俺は意地悪をしてみる。きっと可愛らしい反応を見せてくれることだろう。
「えっ……そんな……良いんです……亜紀のこと壊してくれていいんです……だからそんなこと言わないで……お願い。ここまで来てしないなんてイヤッ! あなたのを頂戴……」
 思った通り、なんと可愛らしい反応をするのだろうか……ぺったりと座った亜紀は、拳を握って口元にあてると困ったように上目遣いで俺を見詰めてきた。その瞳は潤んでおり、今にも涙がこぼれ落ちそうだ。
──うおおおぉぉぉ……可愛いぃぃぃぃぃ!
 こんな可愛い子を作ってくれた神に俺は感謝した。
「きゃっ……」
 俺は飛びつくように亜紀をベッドに押し倒すと中途半端に降ろされたパンティーをはぎ取り、乱暴にキスをした。
 柔らかい唇を割って、俺は亜紀と舌を絡ませる。
「うぐっ……うううぅぅぅ……」
 亜紀は乱暴にされるのがイヤではなさそうで、積極的に舌を絡めてくる。胸に出した精液が俺の胸にもこびり付いてきて気持ち悪かったが、それ以上に亜紀の唇が柔らかくて気持ちが良い。
「はあはあはあはあ……ステキです……キスだけで私……もう……」
 瞳をとろけさせ俺を見つめてくる亜紀の表情がたまらない。それを見て男根が更に硬くなったような気がする。
「もうたまらん……入れるよ」
「……そんないきなり……でもいいです……亜紀をめちゃめちゃにして下さい……」
 前擬などせずに、俺は亜紀の脚を抱え上げるようにして大きく開かせた。少ない茂みの下に、愛液を流し出す秘裂かキラキラと光っている。興奮しているせいで秘裂がヒクヒクと動き、徐々に唇を開いていった。もう男根を待ちわびている様子だ。
 男根を宛がうと小さな秘裂にこんな大きな男根が入るのかと思ったが、俺は容赦なく奥へと突き進んだ。
──キツッ……
「ひぎっ……はうっ……入ってくる……凄い大きいのが入ってくるぅぅぅ……」
 秘裂は口を広げるだけ広げて男根を飲み込んでいった。少し苦しそうな顔をしているが、亜紀の小さな躰が俺の大きな男根を根本まで受け入れてくれている。
「はあはあぁ……入っちゃった……入っちゃいましたね……あうっ……苦しい……こんな大きいのでされたの初めてです……躰が引き裂かれちゃう見たい……でも……でも、凄く気持ちいい……あなたのが、お腹を突き破って出てきちゃいそうなの……」
 可愛い顔を少し歪ませながら、亜紀は嬉しそうに微笑んだ。別に我慢しているわけではなさそうだ。今言ったとおり、本当に気持ちが良いのだろう。俺は欲望を抑えゆっくりと動き出した。いや、この膣圧で下手に動いたら、今にも射精してしまいたくなるほど気持ちよくて、自由に動けなかったのだ。
「はあああぁぁぁぁぁ……凄いぃぃ……お腹の中かき回してるぅぅ……イクッ……イクゥゥ……一回目イキますぅぅぅ……」
 数回腰を動かしただけで、亜紀は俺の腕の中で大きく躰をそらした。躰を激しく痙攣させ、秘裂からは雫を拭きだして、俺の太腿を濡らしていった。
 そんな亜紀を構わずに俺は動き続けた。こんなに早く絶頂を迎えてくれるとは思っても見なかったので、何だか凄く嬉しかった。
「はうっ……はあぁ……凄い……ステキなの……こんなの初めて……こんなに直ぐ……あうっ……ダメッ……そんなにしないで……そんなにしたら亜紀また……くる……もうくるの……気持ちいいのがきちゃうのぉぉ……に……二回目……二回目イクゥゥゥゥ……」
 亜紀は嬉しそうに自分の絶頂の数を数えながら、絶頂を迎え続けた。
 こんな感じる女の子は初めてだったので、何だかSEXに自信がついてくる。亜紀は、体位を変えるたびに何度も絶頂を迎え、その都度数を数えていた。意外にそんな所だけ冷静なんだなぁ〜と思いつつ、俺は亜紀を抱え上げ、あぐらをしている中に座らせ座位を取った。脚を抱え上げていると男根が深く挿入されるので、俺はこの体位が好きだった。
「凄いぃぃ……ダメェェ……壊れちゃう……こんなことされたら壊れちゃうよぉぉ……イクの……亜紀またイッちゃうのぉ……お願い。あなたもイッて一緒にイッ欲しいの……」
 亜紀は、抱えられているのにもかかわらず。器用に腰を振り俺の射精を促した……我慢し続けていたのも、そんなことをされたら我慢の限界になってしまう。しかし、ここまで来たらもう止められない。俺はもう出す寸前だった。
「ダメだ。出る……」
「ホント……いいの私の中に出して……いっぱい……いっぱい出して良いの……私の中を貴方の精液で埋めて欲しい……早く……早く頂戴……」
 更に腰の動きを早めてきた。このまま亜紀の言うとおり中に出すわけにはいかない。それはギリギリまで粘って出す寸前に抜くしかない。
 しかし、その考えはもろくも崩れ去った。先に絶頂を迎えた亜紀が俺に力一杯抱きついてきて、抜くタイミングを失ってしまったのだ。
「はあああぁぁぁぁ……八回目……イクゥゥゥ……イクゥゥゥゥゥゥ……」
「ダメだ……で……出る……」
 俺は、亜紀の中に思いっきり精液を放っていた。俺は不味いと考えながらも、中出しをする快楽に酔いしれていた。亜紀の嬉しそうな笑顔が俺の目の前に見える。本当に幸せそうだ。
「はああぁぁ……出てるぅ……出てるのね……凄い気持ちいいよ……」
 何だかいつもより長い射精感だったが、それだけ亜紀が気持ちよかったからだろう。全部出し切った男根は、さすがに亜紀の中で見る見る小さくなっていった。
「はあはあ……あはっ……小さくなっていく……もう満足したのね……」
 俺の男根が完全に小さくなるのを待って、亜紀は力の抜けた躰を無理矢理動かし、男根を抜いてベッドから降りてしまった。
「えっ……」
 あっけにとられている俺など気にもしない。普通女の子の方が、この後の余韻を楽しみたいと思うはずなのに、亜紀は意外とあっさりしているらしく、床に座りこむとテーブルに置いてあったティッシュを取り股間を拭いて、さっさと服を着始めるのだった。
「凄く気持ちよかったよ……でも、私もう行くね。今日はありがとう」
 亜紀の行動に唖然としてしまって言葉が出ない。こんなにもあっさりされると俺の方が寂しくなってきてしまった。俺は何か話さなくてはいけないと思い、必死に考えたが出てきた言葉は最悪の言葉だった。
「あ……あのさぁ……中出ししちゃったけど大丈夫かなぁ……」
 ホント自分でもイヤになるくらいデリカシーのない言葉だ。これが俺のもてない原因なのだろうとつくづく反省してしまう。しかし、それを気にした様子もなく亜紀は洋服を着ながら言ったのだった。
「大丈夫に決まってるじゃない。存在のない人のをいくら中に出されても子供なんて出来ないわよ。私も中出しなんて初めてされたから少し興奮しちゃった」
 なに訳のわからないことを言っているのだろう。不思議そうな顔をして見つめていると、完全に着替え終わった亜紀は、俺に笑顔を向けるとさっさとアパート出て行こうとした。
「あ……あのさ、また会えるかな」
「何言ってるの? もう会えるわけないじゃない。私はあなたのことなんて知らないんだから……それじゃあ、さようなら」
 そう言って、亜紀は何事もなかったように、アパートを出て行ってしまった。
 バタンッ
 扉が閉まると、まるで嵐が去ったように、部屋の中が静まりかえっていた。俺は、呆然としながらも亜紀の言い残した不思議な言葉を何度も頭の中で繰り返すのだった。

つづく(携帯電話〜写メール3〜)
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